チャイルドシートの使用期限は何年? お下がり・中古を使う前に確認したい5つのこと
チャイルドシートの使用期限は、製品の種類によって5〜10年前後が目安です。数えはじめるのは使いはじめた日ではなく、製造日や購入日から。お下がりや中古も使えないわけではありませんが、製造年月・Eマーク・事故や落下の経験・部品と取扱説明書・リコールの5つを確認してから使いましょう。
この記事の目次
「上の子が使っていたチャイルドシートがある」「知り合いから譲ってもらえる」「フリマアプリで状態の良いものを見つけた」。2人目のお子さまや、急に車に乗せる機会ができたとき、お下がりや中古は自然な選択肢です。
ただ、チャイルドシートは使い続けられる期間に目安がある製品です。そして、見た目ではわからない部分があります。
この記事では、チャイルドシートの使用期限の考え方と、お下がりや中古を使う前に確認しておきたいことをまとめます。
チャイルドシートにも「使用期限」の目安があります

チャイルドシートの本体には、樹脂のシェルや衝撃を吸収する発泡材が使われています。これらは年月とともに少しずつ劣化します。真夏の車内は高温になり、日差しも直接当たるため、保管や使用の環境によって劣化の進み方も変わります。
そのため多くのメーカーが、製品ごとに「この期間を目安に使ってください」という期間を定めています。長さは製品の種類やメーカーによって違いますが、おおむね次のくらいが一般的です。
| 製品の種類 | 使用期間の目安 |
|---|---|
| 新生児から1歳ごろまでの乳児用 | 5年前後 |
| 新生児から4歳ごろまでの乳幼児用 | 8年前後 |
| ジュニアシートなど学童用 | 10年前後 |
「10年以上たったものは使わないでください」と案内しているメーカーもあります。お手元のシートについては、本体のラベルや取扱説明書、メーカーの案内をご確認ください。
参考:くるまのニュース「チャイルドシート使用期間の目安は?」国内外のメーカーへの取材(外部サイト)
期間を数えはじめるのは「お子さまが使いはじめた日」ではなく、製品の「製造日」や「購入日」です。お下がりの場合は、上のお子さまの時期から数える必要があります。購入時のレシートと取扱説明書は、とっておくと安心です。
お下がり・中古は、使ってはいけないわけではありません

中古のチャイルドシートを使うこと自体は、法律で禁じられていません。2023年に生産が終わった古い基準R44の製品も、使い続けることはできます。
参考:くるまのニュース「旧基準R44製品は生産終了へ」2023年(外部サイト)
メーカー各社の考え方も、「中古は一律にだめ」というものではありません。兄弟や親戚から譲り受けたもののように、いつ買って、どう使われてきたかがわかっていれば、大きな心配はないとされています。気をつけたいのは、それがわからない場合です。
参考:くるまのニュース「チャイルドシートの中古品は購入しても問題ない?」国内外4メーカーへの取材(外部サイト)
R44とR129の違いは「R129(i-Size)とは」、基準が変わってきた経緯は「チャイルドシートはいつから義務になった?」の記事でご説明しています。
使う前に確認したい5つのこと

お下がりでも中古でも、取り付ける前に次の5つを見ておくと安心です。
- 製造年月と、使用期間の目安本体の裏や側面のラベルに製造年月が書かれています。取扱説明書やメーカーの案内と照らして、期間内かどうかを確認します。
- 安全基準のマーク「E」と数字が入った認証ラベル(Eマーク)を探します。R129かR44か、2012年より前の基準である「自マーク」かも、ここでわかります。
- 事故や落下の経験がないか強い衝撃を受けたシートは、外から見て問題がなくても、内側の発泡材が割れていることがあります。事故に遭ったシートは使わないでください。
- 取扱説明書と部品がそろっているか新生児用のクッションやベルトのパッド、サポートレッグなど、欠けると正しく使えない部品があります。取扱説明書はメーカーのサイトで公開されていることもあります。
- リコールの対象になっていないか製品名で、消費者庁のリコール情報サイトやメーカーのお知らせを検索します。対象なら、修理や交換の対応が済んでいるかを確認します。
マークの読み方は「Eマークとは」の記事でご説明しています。
フリマアプリやリユースショップで選ぶときは

状態の良いシートが手頃な価格で見つかることもあります。ただ、次の3つがわからないシートには、どうしてもリスクが残ります。
写真や説明文だけでは、この3つを確かめきれないことも少なくありません。はっきりしない点が残る場合は、使用を控えることをおすすめします。
なお、メーカーの保証や修理は、新品で買ったときの購入日がわかることを前提にしている場合が多くあります。譲り受けたシートや中古品は、保証の対象にならないことがある点も知っておくとよいと思います。
新しく選び直す場合は、安全基準に合っているかだけでなく、第三者がどう評価しているかも参考になります。
比較テストの点数の読み方は「ADACのテストとは」の記事でご説明しています。
レカロの以前のモデルをお使いの方へ

レカロのチャイルドシートは、これまで日本でもStartシリーズやZero.1、J1・J3など多くのモデルが使われてきました。お下がりやリユースでこれらのモデルを手にされる方もいらっしゃると思います。
以前のモデルは、当時の国内販売元が取り扱っていた製品です。販売元はいずれもレカロのチャイルドシートの取り扱いを終えているため、何か問題が起きたときに、適切なフォローを受けるのは難しい可能性が高いです。当社でも、保証や部品、取扱説明書のご案内には対応できません。
お手元の以前のモデルを使う場合は、この記事の前半でご紹介した5つのポイント(製造年月、安全基準のマーク、事故や落下の経験、部品と取扱説明書、リコール)を確認してください。そのうえで、使用期間の目安を過ぎているものや、履歴がわからないものは、使用を控えてください。
日本で使われてきた歴代モデルは「レカロのチャイルドシートは廃盤?」の記事でご紹介しています。
まとめ

お下がりや中古のチャイルドシートは、それだけで危ないものではありません。大切なのは、いつ作られ、どう使われてきたかがわかっていることです。
確認してみて不安が残る場合や、2人目・3人目まで長く使う予定がある場合は、新しく選ぶことも考えてみてください。成長に合わせて長く使えるシートなら、1台で小学校卒業のころまで使えるものもあります。
何歳まで使うかの目安は「チャイルドシートは何歳まで?」の記事でご説明しています。
RECAROの製品:キセノン 1(40〜125cm) / ベリックス 1(76〜150cm) / アクシオン 1(100〜150cm)
