チャイルドシートの「Eマーク」とは。数字が示す国と、PSCマークがない理由
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チャイルドシートの本体や取扱説明書に、丸で囲まれた「E」と数字の組み合わせを見つけたことはないでしょうか。
これはEマークと呼ばれるものです。この記事では、Eマークが何を示しているのか、数字にどんな意味があるのか、そして日本の製品でよく見る「PSCマーク」がチャイルドシートに付いていない理由をご説明します。
Eマークは、国連規則にもとづく認証の証です
Eマークは、国連欧州経済委員会(UN/ECE)が定める規則にもとづいて型式認証を受けた製品に表示されます。
チャイルドシートの場合、R44またはR129という規則に適合していることを、加盟国の認証機関が確認したうえで付与されます。
つまり「メーカーが自分で安全だと言っている」のではなく、第三者の機関が試験と審査を行ったという意味を持ちます。
R129がどのような基準なのかは「R129(i-Size)とは」の記事でご説明しています。

数字は「認証を行った国」を示します
ここが、あまり知られていない点です。
Eマークの数字は、国連の1958年協定で割り当てられた、認証を行った国の識別番号です。製造国や、安全性の順位を表すものではありません。
| 表示 | 国 | 意味 |
|---|---|---|
| E1 | ドイツ | ドイツの認証機関が認証 |
| E2 | フランス | フランスの認証機関が認証 |
| E3 | イタリア | イタリアの認証機関が認証 |
| E4 | オランダ | オランダの認証機関が認証 |
| E43 | 日本 | 日本の認証機関が認証 |
この協定は1958年に締結されたもので、正式には「車両等の型式認定相互承認協定」といいます。1958年協定、あるいは58協定とも呼ばれます。
ドイツの識別番号はE1、日本はE43です。どの国の番号であっても、同じUN規則への適合を示すものであり、番号が小さいほど安全という意味ではありません。

加盟国どうしで認証を認め合う仕組みです
この協定の要点は、加盟国が互いの認証を認め合うところにあります。
ある国の機関が認証した装置は、同じ規則を採用している他の加盟国でも、あらためて認証を取り直す必要がありません。
日本は1998年にこの協定に加盟し、チャイルドシートについてもUN規則を採用しています。したがって、ドイツで認証を受けた製品(E1)は、日本国内でもそのまま使用できます。「ドイツの基準だから日本では通用しない」ということはありません。

マークに書かれている他の情報
Eマークの周囲には、いくつかの情報が併記されています。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| UN R129 / R44 | 適合している規則の名称 |
| 丸にE+数字 | 認証を行った国 |
| 認可番号 | 型式ごとに割り当てられた番号 |
| 身長または体重の範囲 | R129は身長(例:40-125cm)、R44は体重(例:0-18kg) |
| i-Size | R129のうち、ISOFIXでの取り付けを前提とする区分 |
お手元の製品で、規則名と身長の範囲を確認していただくと、そのシートがどの基準で、どの体格を対象にしているかが分かります。

PSCマークがないのは、対象品目ではないためです
日本の製品で見かける「PSCマーク」は、消費生活用製品安全法にもとづく表示です。
この制度は、対象となる品目があらかじめ定められています。乳幼児用ベッド、ライター、登山用ロープなどが該当します。
チャイルドシートは、この対象品目に含まれていません。したがってPSCマークが表示されることはありません。国産・輸入を問わず同じです。

制度の出どころを確認したい方へ
Eマークの根拠となっているのは、国連欧州経済委員会が管理する1958年協定と、その下に置かれた協定規則です。日本は1998年11月にこの協定に加盟し、E43の番号を割り当てられました。
協定の概要や日本の加盟状況は、国土交通省が公開している資料で確認できます。
参考:国土交通省 チャイルドシート関連ページ / 1958年協定の概要
国土交通省「1958年協定の概要」およびUNECEの国番号一覧は、以下の出典からご確認いただけます。

確認していただきたい2つの表示
- Eマーク:型式認証を受けていることの証。数字は認証した国
- R129(i-Size)の表示:最新の安全基準に適合していること
この2つがあれば、国際的な基準にもとづいて安全性が確認された製品です。
RECAROのチャイルドシートは、ドイツで型式認証を取得しており、E1の表示があります。あわせてR129にも適合しています。
認証とは別に、第三者機関による比較テストもあります。「ADACのテストとは」の記事へ。
出典・参考:国土交通省「1958年協定の概要」(PDF)(外部サイト)
出典・参考:UNECE「1958年協定の国番号」(PDF)(外部サイト)
出典・参考:経済産業省「PSCマーク制度」(外部サイト)
RECAROの製品:キセノン 1(40〜125cm) / アクシオン 1(100〜150cm)

